Life in West Coast [est. 2019]

ポートランドで生活する夫婦の日常ブログ

【アメリカ節税対策】初めてFSAを利用してみた|2年前のレシートを引っ張り出す

渡米3年目にして、最近ようやくFSA (Flexible Spending Account) 制度を利用し始めました。

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Photo by Pickawood on Unsplash

これまで大きな病気もなく、病院にお世話になることもほとんどなかったのですが、
アメリカに来てから何かと病院に行く機会が増えました。

以前こちらの記事で、アメリカで初めて病院にお世話になった時の様子についてまとめています。

アメリカは医療費がとても高いと聞いていたものの、
加入していた医療保険のおかげで診察費はカバーされ処方箋の出費があるくらいで、
その処方箋も高額なものではなかったため、当時FSAを利用することは全く思いつきませんでした。

昨年年末に、2022年(今年)分の保険プランなどを見直ししている際に
FSAの拠出額も決めなければならなかったので、その時にようやくFSAへ意識が向きました。

 

翌年分の保険プランの見直しはアメリカに来て毎年やっていることなのに、
身近にならないときちんと調べない自分の甘さよ・・・苦笑

 

FSA制度とは

FSA (Flexible Spending Account) 制度とは、アメリカ節税対策の一つです。


年間の医療関連の出費額(医療費、薬、医療系商品の購入など)を年末にあらかじめ予想しておき、その額を差し引いた分の所得に対して課税がなされます。

 

アメリカでは所得に対して、連邦税と州税(ワシントン州など一部の州を除く)の両方がかかります。

仮に年収600万円とすると、大雑把な計算ですが
合わせて 30%(180万円)ほど税金に持っていかれることになります。

 

例えば5万円・10万円をFSAへ拠出しておくことで、それだけでも1.5万円・3万円の節税になるので、事前にある程度の医療関連の出費が想定されるのであれば、使わない手はありません。

 

2年前の出費申告を慌ててする

今年からFSAをフル活用するぞと意気込みつつ、旦那さん会社支給のFSAポータルサイトを見ていると、2020年の申告期限が2月末になっていることに気づきました。

 

FSAは基本的に翌年持ち越しができないため、過去分を後から(しかも2年も経って)申告できないと思い込んでいたので、慌てて昔の医療関連のレシートを引っ張り出してきました。

これらはすでに普通のクレジットカードで支払いを済ませていたものなので、後日チェックが郵送されるようです。

まだ確認中のものもありますが、病院の処方箋の領収書はスムーズに認可が降りたので良かったです。

 

今回の学び

FSA対象となる商品が意外と広いことに驚きました。

医療費や処方箋だけでなく、市販薬やコンタクトレンズ、日焼け止め、体温計なども対象になります。

今回勉強する中で、年末に残りのFSA残高を使い切るために、これらの市販品をまとめ買いする人もいると知って、なるほどなと思いました。

 

また、初年度に支給された(仕舞い込んでいた)FSA専用のデビットカードがあり
Amazonにも専用カードとして登録可能だったので、今後オンラインショッピングでも活用しようと思います。

 

最後に、アメリカのお金周りは個人の裁量が本当に大きいなと思いました。

今回のFSAエピソードもそうですが、毎年保険プランを選ぶところなど、
自分の身は自分で守るためのツールや制度があって、それを使いこなせるかどうかは自分次第なんですよね。

まだ知らなかったり、きちんと理解していない制度がありそうですが、その都度学んでいきたいと思います。